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昔、ある国に、小さな王様が住んでいた。ある日、小さな王様は、自分が立派に見えるような山車を作ることを思いつき、数人の職人を城に呼び寄せた。まず、土台の木材を組み立てる職人と、それを留める金具を作る職人。その後に、木材に神々や動物を彫る職人、そして繊細で複雑な花や蔓を木に編み込む職人が集まった。
「これは名誉なことだ」小さな王様は威厳を込めて職人たちに言った。しかし、金具を作る職人だけは、すでに自分の役割がここにはないと感じていた。この仕事をするくらいなら、家で歌っていたいとそう思った。大工が古典的な職人であれば、組み木で全てを作れるはず。それでも小さな王様はどうしても金具が必要だと言い、職人は仕方がなく従ったのだ。
金工職人は、鳥のさえずりを聞いた。そして山車の製作に取りかかった。彼は心の奥では、自分の仕事は目の前の誰かのためだけのものではなく、何かのためでもあり、何のためでもないと思っていた。
ようやく完成した山車を見た小さな王様は、自分のものであるにもかかわらず、その心は空洞であった。
その頃、少し離れた国の王女がその山車の話を耳にし、どうしても自分もその山車に乗りたいと思い始めた。
王女には魔法の力があり、何度も国を救ってきたものの、そのたびに国の魔女たちの命を一人ずつ奪ってきた。魔女たちは、自分達が死んでしまうと木々が育たず、雨も降らなくなることを恐れ、祈りを強めた。王女はそうして国を守ってきたのだが、今や魔女たちが全ていなくなったことに気づき、山車に乗ることで失った力を取り戻せるのではと思っていた。
美しい夏の日、少し仕事を離れた人々は、少し離れた国の王女と小さな王様が乗る山車を見るために集まった。祭りは、病を癒す薬だと言われており、人々はその日を心待ちにしていた。そんな中、金具職人は奇妙な思いに囚われていた。全ては動き続け消えていく、それでも彼は美しいものを作りたいと思った。そして、城に住む神々の姿があまりにも人間と似ていたことに、自分がいつも無心でいることへの後悔が生まれ、自分の魂を形にしなければならないという衝動に駆られた。
深い夜、金具職人は山車の金具をすっかり取り替えてしまった。遠くから見ると、それは蔦のように山車全体を支えており、近くで見ると、植物の命を映し出したように美しく仕上がっていた。しかし、それは本物の金具ではなかった。
小さな国中の人々が見守る中、華やかな山車はついに動き出した。神々しさを出すために、最も高く聳える山を回ることが決まっていた。だが、山車が竜が現れそうな道に差し掛かった時、気づかれないほどの音が響き、扉が外れ、支えていた木組みはバラバラと外れ、山車は崖の下に転げ落ちた。小さな王様と少し離れた国の王女はそのまま落ちていった。
そこには山師が潜んでいて、二人の衣装を素早く奪い取り、保養地へと向かった。山師はまた別の山師を呼び散歩した。


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